「大阪成蹊大学公開講演リポート」
 

2004.11.29 update
編集:まるのいさむ
写真:工藤先生、マルノタカコ
     

    現代経営情報学部 助教授 鹿島 啓    
 
■ 担当科目
 ●生産管理 ●生産情報システム ●環境管理 ●企業研究II 
 ●基礎演習 ●専門演習I ●専門演習II ●専門演習III

■ 専門分野
 環境経営、生産管理、中小企業経営
■ 経歴
  1973 京都大学大学院工学研究科(修士課程)
 機械工学専攻(工学修士)1973〜2001住友金属工業株式会社
 2002〜2003大阪経済法科大学経済学部助教授
■ 資格・特技等
 技術士(経営工学)、中小企業診断士、環境カウンセラー環境経営格付機構格付委員、 ISO9001、 14001審査員補


●コメント <改訂 041124

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0.講演内容のキーワードは3つ

  ファミリー、エコ、ビジネス(ベンチャービジネス) 

1.講演で感激したこと

  まずファミリー。現代家庭崩壊。青少年教育の問題。
   あたたかい家族。親子のつながり。
   子供ごころで、遊び感覚とこころのゆとりで夢を育てる。
   家庭でのあたたかい教育の大切さ。

2.次に、エコ商品。商品・サービスで社会貢献

  GMP(グッドマナープロジェクト)で企業や地方自治体とコラボレーション、
   環境美化で社会貢献(CSR)

3.最後に、ビジネス(ベンチャービジネス)

  起業家の夢と環境をまもる大切さ。子供に夢を与える子供社長。
   ファミリー・エコ・ビジネスのビジネスモデルに。

   (1)パトリックの落とし物から。
   (2)家族とディスカッションし、かたちにする。
   ( 3)販売はビジネスパートナーと。
   (4)宣伝は、ドラマ性も大切に。

4.ハルカファミリーの起業の苦労話

 ビジネスとなると、注文がきて、売れる。つくること。何を、どれだけ、いつまでに、
いくらで実行しなければならない。そのために、ひとりでも、家族だけでもできない。
経営資源として、ひと、もの、かねの活用と大切さ。
企業組織としていかにマネジメントするか。

5.環境エチケット商品で環境美化。環境をテーマに貢献する

  環境ビジネス成功にもハルカファミリーの起業物語は大きなヒントに!

6.幼児や青少年の環境教育、起業家教育の大切さ

  遊び感覚とこころのゆとり。
   環境をまもる大切さと起業家の夢。

 (1)環境を守るたいせつさを子供のころから

 子供たちと一緒に自然の中へ出かけ、野山を走り、自然の中での原体験。環境教育の基本は自然との触れ合い。地球温暖化の危機やダイオキシン問題など深刻な環境問題に危機感を抱くのも、自然に触れ、自然を愛し、理解する心から。

 スウェーデンでは5歳から環境教育。自然体験後、ごみの廃棄がどのように生物を困らせるのかを、年齢が高くなるとともに複雑な社会的問題も教えていく。

 (2)起業家の夢を子供のころから

 子供たちに希望を持たせるため、社会を変える方法、自分たちの意見を社会に反映させる方法などを子供のころから教えることが大切。小・中学校の時から、ベンチャーの意義や起業する心構え、さらに実践的な事業計画や商品のアイディアづくりなどを学習。

 北欧諸国やスコットランドなどでは、金銭に関することを義務教育に。
スウェーデンでは、ベンチャーの意義・心構えの基本として、自己責任と勇気、努力、社会貢献など、自分の力で生きていくことと仕事を通して社会の中で役割を果たしていくことの大切さを、起業家の実例を交えて教える。

 新しい事業や商品を考え出すには、子供たちは、「今、世の中で求められているものは何?」、あるいは「自分が一番欲しいものは何?」、そして「それを実現するためには、どんな技術やシステムが必要?」、あるいは「自分は、どんなことを勉強して、どんな人になろうか」という思考の道筋をたどる。当然、友達との議論も起こる。

 子供の主体性を引き出し、社会と自分との関わりを考える機会は最も大切。


<まとめのメッセージ>

学校教育だけでなく、家庭教育から。
あたたかい家族と親子のつながり。
家庭教育の大切さ。
こどものころから遊び感覚とこころのゆとりで、
環境をまもる大切さと起業家の夢を。

―以上―

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