1)子どもの社長学   
 


そもそも子どもが社長でもいいと思ったのはそれなりに理由があります。
勿論、娘が「私がシャチョーになるっ!」と言ったのが始まりですが、
僕には僕なりの納得する理由があったのです。
ある時、家族3人でドライブに出掛けた時、
何気なくバックミラーで後ろの座席をのぞいたのです。
すると娘がフンゾリ返って気持ちよく寝ているのを見た時ピンしました。
子どもは「社長」であると。
いばりちらし、わがままで、欲張りときている。
それでいて元気でほがらかで家族の中心にいる。
これを社長といわず誰が社長かという気分になったのがキッカケです。
いずれ大きくなって私達の元を去って行くだろう。
ならば、家族として暮す間しっかりシャチョーを務めていただき
世の中に出て欲しいと思ったのです。

そして5年の歳月が経ちハルカ社長も今や高校生となりました。
思春期という壁を互いに乗り越え今尚継続中です。

全ての子どもはシャチョーです。


 

 
                  2)子供の能力  
 
全ての子どもに備わっている素晴しい能力それは
直感力(インスピレーション)ではないかと思います。
今までの経験や積み重ねだけでは通用しない時代になった時、
子どもの持つ直感力をどう活かすかがとても大事だと思います。
勿論大人には直感力がないとはいいませんが。
逆に大人である事の素晴しい能力の一つは「疑う力」にあるのは云うまでもありません。
「疑う」事によって構造がみえ仕組みが分かり再構成し我がモノにする能力です。
その点でも大人を生きながらも子どもマインドを捨てないがグッドだと思います。

幼児反抗期そして子ども反抗期さらには思春期反抗期と
親と子は対立し会話が成立しなくなってしまうケースが多いようです。
子どもの能力を活かしていくには
どんなに面倒だと思っても 「会話」をし続ける事が大事です。  




 
                  3)プレゼンスの時代  
 


子どもがまだ幼い頃、両親は観客となって
キッズスターに拍手喝采をします。
幼児はプレゼンの天才です。
それが無意識的な生命本能からきているものだとしても
両親を心から楽しませてくれます。

しかし学校にいくようになり友達も出来次第に口答えする年となりますと
家庭でのステージ回数もだんだん減ってきます。
「スターというのはウソだったんだ」「それが世間だよ」と無言の会話。
こうしてファミリーステージは閉鎖されてしまうのです。


プレゼンスとは
自分の考えやアイデアを発表する時に使う大事なスキルです、
学校だけではなかなか身に付きません。
学校を含め世間でのプレゼンは常に「本番」だからです。
そこでミスしますと評価が下がりますし
好きな子から笑われたくないからと発表すらしなくなります。
日本人の多くの若者は仲間内では何でも言いたい放題ですが
フォーマルな場で多数を前にして堂々と意見発表する事は苦手と云われます。
その原因はおそらくかなり早い時期に
ファミリーステージを閉鎖するからではないかと思います。

家族と一緒に過ごすのは高校を含め約18年程度でしょうか。
せめてその間だけでもリハーサル用のステージ位は用意して
いつでも開催できるようにしときたいものです。